2026/03/12 09:30
こんにちは、糸とおし作家のそまくみこです。
私の糸とおし作品制作のきっかけは「糸かけ」
ですので、糸かけについてだったり、糸かけ曼荼羅の作り方だったりを紹介したいなと思います。
「糸かけ 糸かけ曼荼羅」はとても人気の高いアートです。
複雑そうに見えて作り方は至ってシンプル。
小さなお子さんからご年配の方まで幅広く楽しめるところが「糸かけ 糸かけ曼荼羅」の良いところだと思います。
あと、「数」の不思議・神秘に触れられるところも良いですね。
「数」から「リズム・律動」を感じることができます。

「糸かけ 糸かけ曼荼羅」と言うと、画像のような円形(丸型)が主流ですが、他の形でもできます。
どんな形でも同じ掛け方(基本的な掛け方)でできますので、形に縛りはありません。
(ちなみに私が初めて作ったのは五角形でした)
つまり、掛け方をマスターしてしまえばいろいろな形で作ることができるのです!
では、糸かけの作り方の紹介の前に
糸かけって何?
曼荼羅って何?
といったことを書いていきますね。
実際に作り始める前に知っておくと、糸かけにより愛着が湧きますので、ぜひ読んでから作り方にGOしてください😊
糸かけ 糸かけ曼荼羅って?
「糸かけ」とは、板に打ち込んだ釘(ピン)に糸を掛けて模様を作っていくアート「ストリングアート(string art)」です。
ストリングアートと聞くと、DIYを連想する方もいらっしゃるかもしれませんね。
近年DIYでストリングアートを気軽に楽しもうというのがブームになっています。
糸の掛け方に決まりはありませんし、形や文字など作るものも自由ですので、本当に気軽にお手軽に楽しめると思います。
糸かけもストリングアートなのですが、糸かけは「数と規則性」にフォーカスしています。
数を数え規則的に糸を掛けていく過程で「数の不思議・神秘」に触れることができます。
数を感覚的に学ぶ手法 〜シュタイナー教育〜
「糸かけ」の始まりはシュタイナー教育とも言われています。
シュタイナー教育とは、ドイツの哲学者・神秘思想家・教育者のルドルフ・シュタイナーが提唱した教育です。
その教育の中で、「数」を思考だけではなく、手先(身体)を使って感覚的にも学ぶために「糸かけ」が使われていたそうです。
(シュタイナー教育では、手仕事など感覚を伴った学びをとても大切にしているそうです)
素数の不思議については後で詳しく書きますので、掛け算(九九)の不思議を少し覗いてみましょう。
九九を糸かけ・・・ではなく「糸とおし」でやってみますw
〈1の段〉
0からスタート
1ずつ増えていくので、糸の足跡は画像のようになります。
10角形になります。
〈2の段〉
2つずつ増えていくので糸の足跡は画像のようになり、
五角形が現れます。
〈3の段〉
糸の足跡は10芒星になります。
〈4の段〉
糸の足跡は五芒星になります。
〈5の段〉
0と5を行ったり来たりの直線になります。
〈6の段〉
五芒星が現れます。
4の段と同じ形です。
〈7の段〉
10芒星が現れます。
3の段と同じ形です。
〈8の段〉
五角形が現れます。
2の段と同じです。
〈9の段〉
10角形が現れます。
1の段と同じです。
不思議なことに、1の段と9の段、2の段と8の段、3の段と7の段、4の段と6の段が同じ形になります。
5の段は直線です。
1の段/9の段
2の段/8の段
3の段/7の段
4の段/6の段
5の段
これが九九と糸かけ(糸とおし)の不思議です。
シュタイナー教育ではこのように「数」の不思議・神秘を身体を使いながら感覚を伴わせて学ぶそうです。
曼荼羅って?
曼荼羅とは、密教の経典にもとづき、主尊を中心に諸仏諸尊の集会(しゅうえ)する楼閣を模式的に示した図像
サンスクリット語मण्डल(mandala)の音を漢字で表したもの
मण्डलには形容詞で「丸い」という意味があり、円は完全・円満などの意味があることから、これが語源とされる。
ーwikipediaよりー
曼荼羅はサンスクリット語でmandalaといい、本質、心髄、醍醐(だいご)を意味するマンダmandaと所有を表す接尾辞ラlaを合成した語である。過去受動分詞の完了を示すので、「本質を所有するもの」「本質を図示・図解するもの」の意である。
ー日本大百科全書(ニッポニカ)よりー
仏様がいっぱい描いてある絵を見かけたことはありませんか?それが曼荼羅です。
日本密教は大日如来を中心にしていますので、大日如来の教えを視覚的に表現した「両界曼荼羅」が多いですが、大日如来以外の尊像を中心に配置した「別尊曼荼羅」や密教以外の神仏が集会する「浄土曼荼羅」「垂迹曼荼羅」などもあります。
高野山の「血曼荼羅」をご存知の方は多いのでは?
正式名称は「絹本著色両界曼荼羅図」ですが、この曼荼羅図を奉納したとされる平清盛が自らの血を絵の具に混ぜて制作したという逸話から「血曼荼羅」と呼ばれています。
〈血曼荼羅〉
金剛界曼荼羅

胎蔵界曼荼羅
密教の曼荼羅図とシュタイナー教育の糸かけでできる幾何学的な模様。
どちらも内的宇宙観を表し似ていることから「糸かけ曼荼羅」と言われるようになったようです。
素数って?
「糸かけ 糸かけ曼荼羅」というと、必ずと言っていい程付いてくるのが「素数」です。
その素数についても少し覗いてみましょう。
素数とは、「1」と「自分自身(13なら13自身)」しか約数を持たない自然数のことです。
1と自分自身でしか割れないということですね。
(1を素数とみなすかどうかには議論があるようです。)
黄金比やπ(円周率)と同じように宇宙と関わりが深いとも言われています。
素数を見つける方法
素数を見つける「公式」は未だに発見されていないそうです。
(懸賞金がかかっているとか!?)
現在のところの素数を見つける方法は、「エラトステネスの篩」です。
マスを書きます。
2の倍数の部分のマスを塗りつぶします。
次に3の倍数、5の倍数、7の倍数、11の倍数......と塗りつぶしていきます。
白抜きで残った数が「素数」です。
とても原始的な方法ですが、これが素数を見つける確実な方法だそうです。
500までの数で表を作りましたが、マスをもっと書いて塗りつぶしていくと、もっと大きい数の素数を見つけることができます。
マスを塗りつぶしていると数の規則性を感じることができますので、お時間のある時にやってみてください。
糸かけについて
曼荼羅について
素数について
いかがでしたか?
糸かけにより愛着が湧いてきましたでしょうか?
魅力的なアートだと思っていただけたでしょうか?
では、作り方に行ってみましょう!
と言いたいところですが、ちょっと記事が長くなったので、ひとまずここで小休止しましょうか。
作り方の解説は、別記事に綴りますね。
読んでいただきありがとうございました☺️

